広島でRHYMESTERのライブを観て大林映画のロケ地巡りをした話

投稿者: | 2025年5月31日

今更になってしまうが、1年半前の広島旅行について記録しておこうと思う。

きっかけ

2023年の初夏、RHYMESTERの『Open The Window』リリースツアーが発表された。このツアーは hy4_4yh ゲスト回と Rei ちゃんゲスト回があるということで、当然両パターン観たい。近場の川崎はhy4_4yh ゲスト回だったので、Rei ちゃんゲスト回の中から2023年12月の広島公演に行くことにした。

1日目 原爆ドームとRHYMESTERライブ

広島は空港が郊外にあるようで、そこから広島駅周辺までの移動時間を考えると、飛行機でも新幹線でもあまり変わらないということで新幹線で行くことにした。ちょっと話が変わるが、この頃は宝塚歌劇団員の痛ましい事件と、その後の劇団の対応のまずさに端を発してSNS上でファンの分断がひどかった。私は考えすぎて何も言えなかったのだが、何も言わないことにも罪悪感を感じて息が詰まっていた。そこでこの旅行中はなるべくSNSを見ないようにしようと思い、持っていった文庫本を読んで過ごした。行きの新幹線は今村夏子の『むらさきのスカートの女』を読んでいたのだが、偶然にも広島出身の著者だったので、付録エッセイに広島の話が出てきてリンクを感じた。 

広島駅に着いたらその足で駅ビル内の「麗ちゃん」に行き、牡蠣入りのお好み焼きを。麺は中華そばとうどんが選べたが、こちらではあまり見ないうどん入りにしてみた。これがとてもおいしかった。うどん入り、もっと広まればいいのに。その後、もみじ堂で揚げたてサクサクの揚げもみじも食べた。

牡蠣入りお好み焼きねぎのせ

腹ごしらえの後は路面電車で原爆ドームへ。近づくにつれて太鼓やコールが聞こえて来たのだが、原爆ドームの前でガザでのジェノサイドについての反戦デモが行われていた。海外からの旅行者も多い原爆ドームでやることに意義があると思ったし、批判対象が岸田首相(当時)だったので、地元選出の首相をちゃんと批判できる風通しの良さを感じた。この直後に自民党の裏金議員の話が出て、岸田首相はその対応に終始することになってしまったが。

原爆ドーム 原爆ドーム前で反戦デモをしていた

反戦デモに心だけ寄せて、目的の平和記念資料館へ。少し前に展示が若干マイルドになったという話を聞いていたのだが、十分つらい内容だった。音声ガイドの吉永小百合の朗読の臨場感がこれまたすごい。ずっと顔をしかめながら見ていたと思う。「7月25日付け原爆投下命令書での目標都市」という展示があり、新潟にも赤丸がついていて、「これが落とされていたら私はこの世にいないかもしれないな」と思った。

新潟と小倉も投下候補地だった

ホテルにチェックインして広島クラブクアトロのRHYMESTERライブへ。

広島クラブクアトロ

RHYMESTER のライブはいつだって最高なのだが、広島ということで MAKI THE MAGIC プロデュースの「Come On!!!!!!!!」を演って、彼との思い出を語っていたのが嬉しかった。大好きな曲だ。あと平和記念資料館で「戦争は本当に絶対に嫌だな」と思った直後に聴く「Open The Window」は聴こえ方が少し違った。

Reiちゃんのゲストコーナーもむちゃくちゃ格好良くて、特に「K.U.F.U.」でのラップにはしびれた。

10年前の広島ライブでは「B-BOYイズム」を演奏しなかったそうで、ライブ後に遭遇したゴリゴリのヘッズっぽいファンにそれを指摘されたとき、「前の曲だから」というようなことを言ったら「バーカ!バーカ!」と返されたという話には笑った。そんなMCの後で「B-BOYイズム」をなかなか演らず、アンコールの最後でぶちかます演出も巧みであった。

ライブの後は広島のソウルフードと噂の「ホルモン天ぷら」を食べにサコイ食堂というお店に。色々食べたが、「豚のほっぺちゃん」という湯がいた豚ほほ肉をポン酢ベースのタレで食べる料理がおいしかった。

ホルモン天ぷら 豚のほっぺちゃん

近所のスーパーをぶらついて洋酒ケーキを買ったりして1日目は終了。

くにひろ屋洋酒ケーキ

2日目 『時をかける少女』の世界

2日目にまず向かったのは、たけはら町並み保存地区。大林映画というと尾道のイメージがあるが、竹原市にもロケ地があるとのことで来てみた。確かに『時をかける少女』で通学路になっていた風景だった。

たけはら町並み保存地区

瓦が落ちてきて「危ない!」となるえびす堂もここだ。その手前のシーンで原田知世が駆け下りていた石段もあった。

たけはら町並み保存地区

そこから更に東に向かい、尾道へ。

TOM’S SANDWICH というお店でお昼ごはんを食べた。このお店は以前は代官山にあって、松浦弥太郎の『くいしんぼう』という本で紹介されていたのだが、行きたいと思って調べたら尾道に移転していたのだ。

本で紹介されていた看板メニューのキャベツ&ベーコンのサンドウィッチを頼んで、2階のベランダから海を見ながら待っていると、にんにくのいい香りとともにあったかいサンドウィッチが運ばれてきた。これが本当においしくて、このためにまた尾道に来たいなと思うほどだった。

キャベツ&ベーコン

後日談になるが、このお店は代官山時代から数えて50年以上になる老舗で、昨年の5月に体力的な問題で一旦お店をお休みしますというお知らせがあり、そのまま再開することなく今年の3月に店主のトムさんが亡くなってしまった。今後はECサイトなどで続けていくとのことだったが、もうお店でできたてのサンドウィッチを食べることができないと思うと悲しい。

午後からは尾道の商店街や町並みを散歩し、千光寺ロープウェイに乗って上からの景色も眺めた。至る所が絵になる街だ。

夕暮れの尾道

三重塔

文学の小道を徒歩で下山すると麓に艮神社がある。ここは原田知世が「土曜日の実験室ー!」と念じながらテレポーテーションとタイムリープをする途中で出てくる神社だ。

艮神社

ホテルは尾道駅の上にある HOTEL BEACON ONOMICHI。ここはしまなみ海道をサイクリングする人向けに室内の自転車収納がついていたり、モダンな作りだった。ホテル内のレストランでディナーを食べて一休み。

RESTAURANT & BAR 舷

もう外は真っ暗だが、まだ出かけるところがある。平日23時から27時に営業している古書店、弐拾dBに向かう。(ちなみに土日は11時から19時営業)

夜の尾道本通り商店街

昼間は賑わっていた商店街にも人っ子一人おらず、正直ちょっと怖かったが、ずんずん進むと煌々と輝く「古本屋 弐拾dB」の文字があった。お店の中は少し変わった作りで、受付みたいなところに店主さんが座っていた。聞くと元は診療所だったのだそうだ。旅行中に読み終わった文庫本を2冊売って、新しく1冊購入。うちにあった本がこんな遠くで循環しているのは何だか愉快だ。

古本屋弐拾dB

3日目 パン屋巡り

最終日。あいにくの雨だったがギリギリまで尾道を味わい尽くすべく、朝食をとって出発。

モーニングセット

この御袖天満宮の階段は『転校生』で小林聡美と尾美としのりが入れ替わったところだそう。

御袖天満宮と修学旅行生

そしてここからは尾道でのもう一つの目的だったパン屋巡り。1件目は尾道を舞台にした志賀直哉の『暗夜行路』からとった「パン屋航路」というイカした名前のお店。

パン屋航路 パン屋航路で買ったパン

いちじく入りのカンパーニュや高加水のパン・ド・ロデヴ、さつまいもを挟んだパンやベーグルなど、最終日なので持ち帰ればいいやと思いたくさん買い込んだ。

続いて ONOMICHI U2 という倉庫をリノベーションしたおしゃれ商業施設の中にある Butti Bakery へ。こちらでもパンや焼き菓子を購入。

ONOMICHI U2 Butti Bakeryで買ったパンとクッキーとスコーン

本当は他にも行きたいパン屋さんはあったのだが、定休日などの関係でここまで。おしゃれなパン屋は営業日が少ないというのはあるあるである。

旅の締めは尾道ラーメン丸ぼしで尾道ラーメンを。背脂系なのにすっきりしていておいしかった。

尾道ラーメン丸ぼし

帰りの新幹線も文庫本を読みながら、買ったばかりの焼き菓子を食べて過ごした。結果的に旅行中はほとんどSNSを見ずに過ごし、軽めのデジタルデトックスのようでリフレッシュできた旅行だった。

弐拾dBのブックカバーは薬袋モチーフ

紹介しきれなかったおいしいものやロケ地写真などは、以下のアルバムからどうぞ。

広島旅行


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