雪組の初舞台生公演を観に行って小麦粉と卵ばかり食べた話

投稿者: | 2023年5月7日

先月、大阪と宝塚に舞台を観に行って、前後で美味しいものをたくさん食べた。

1日目 太陽の塔と『ジキル&ハイド』観劇

太陽の塔

朝から新幹線で大阪に行き、まず太陽の塔へ。巨像好きとして前々から気になっていたのだが、今まで行ったことがなかった。近くで見る太陽の塔の顔は格好良かった。昔NHK教育で放送していた『料理少年Kタロー』というドラマの「宇宙料理戦プラネットボンバー」という回で、宇宙に飛ばされた主人公が宇宙人と料理対決していたら色々あって勝敗がうやむやになり、ダンサー達が太陽の塔の前で踊る(宇宙の設定?)というシーンがあったのを思い出し、「料理少年Kタローで見た景色だー!」と思った。

太陽の塔の胎内めぐりもしたかったのだが、油断して予約せずに行ったら夕方の回まで埋まっていた。後ろの予定があったので今回は諦めて、ここでのもう一つの目的である国立民族学博物館へ。

インドネシアの木彫り人形

こちらも初めて行ったのだが、とにかく物量がすごい。現地のお祭りで使われているお神輿のようなものもあったりして、どうやって収集しているんだろうと思った。世界中の文化が一同に集められているのに圧倒される。

梅田駅の方に戻る途中、乗り換えの千里中央駅の和楽路屋でたこ焼きを。

和楽路屋のたこ焼き

たこ焼きって生地の部分がおいしいものなんだと理解。ふわふわで出汁が効いていていた。

梅田駅近くのホテルにチェックインして、梅田芸術劇場で『ジキル&ハイド』を観劇。

ミュージカル ジキル&ハイド

久々に真彩希帆さんの演技を観られた。昨年末に出演していた『天使にラブソングを~シスター・アクト~』も観たかったのだが、チケットを持っていた回は新型コロナウイルスで中止になってしまったのだ。『ジキル&ハイド』は度々再演されてきているのは知っていたが、観るのは初めて。予習にと思って原作を読んだら真彩ちゃんが演じる娼婦の役が登場しなかった。翻案なのかもしれない。結末を知らない状態で観ていたけれど、娼婦のルーシーがあまりに幸せそうにフラグを立てるもんだからその時点から辛くなってしまった。カーテンコールでは楽しそうにスカートをヒラヒラさせたり、かっこいいポーズをきめたりしていたので何だか安心した。ドスの利いた声で歌う真彩ちゃんが観られて、「もっと色んな真彩ちゃんが観たい!」と思うと同時に、「やっぱり『天使にラブソングを』のシスター・メアリー・ロバート観たかった!」と思った。コロナめ。

本日のキャスト

その他のWキャストは主人公ジキルとハイドが柿澤勇人さん、婚約者エマがDream Amiさん、主人公の友人アターソンが石井一孝さん。Dream Amiさんがきれいなビブラートを効かせたミュージカル歌唱をしていて驚いた。あと、ジキルとハイドの二役(?)をするのは、かなり喉の負担が高そうだなと思った。柿澤さんの絶唱すごかった。

終演後、劇場向かいの串カツだるまで串カツのセットを食べた。セットメニューが9本、12本、14本とあったのだが、そうなると真ん中の12本を選んでしまうのが人間の性。おいしかったがちょっと欲張りすぎた。

串カツだるま 道頓堀セット

2日目 初舞台生公演とパンケーキ

翌朝、チェックアウトしたら阪急電車で宝塚大劇場へ移動して、雪組公演『Lilacの夢路/ジュエル・ド・パリ!!』へ。この公演は初舞台生公演といって、宝塚音楽学校を卒業して宝塚歌劇団に入団した1年目の生徒が全員参加(今年は1人休演)して、口上やラインダンスを行う。同じ演目を東京宝塚劇場にかける際には各組に分かれてしまうので、1年生全員でのラインダンスを観るためには宝塚に行かなければならない。ファンとして、一度体験してみたかったのだ。

劇場内には、初舞台生の写真が貼り出されていて、持ち回りで口上を担当する生徒にお花が付けられている。ここで1人の生徒をアップで写真に収めたりしている人を見かけると、「親族の方かな?」などと勝手に感情移入してしまう。

初舞台生

最初に組長のアナウンスが入って、初舞台生の口上。「これが例のやつか!」という感じだった。むちゃくちゃ拍手した。何かの縁だから、今日口上をした3人の名前を覚えておこうと思う。

その後、いつものトップスターのアナウンスが入ってお芝居の『Lilacの夢路』が始まった。ドイツに鉄道を引こうと奮闘するドロイゼン兄弟のお話。困難に突き当たったら周りが自然と助けてくれるようなストーリーで、ミュージカル的な起伏が少ないなと思いながら観ていたが、主人公が「鉄道で世の中を豊かにしたいんだ!」と夢を語りだしたあたりから「もしかして(宝塚歌劇の母体である)阪急電車の話してる?」と思えてきてかわいかった。宝塚はてらいなく自画自賛するところも好きだ。あと、場面が変わるごとに色んなタイプのダンスが盛り込まれていて、何度も観たくなるお話だった。

続く『ジュエル・ド・パリ!!』は、パリと宝石をテーマにしたショー作品。燕尾服にカンカンにと、いかにも宝塚という感じでわくわくした。「宝塚を一回見て観たみたい」という人にはこれを観て欲しい。次の全国ツアーもこのショーだが、宝塚を初めて観る人にぴったりだと思う。ミモザの花をテーマにした初舞台生ロケットも可愛くて良かった。むちゃくちゃ拍手した。ちょっとしたトラブルとしては、フランス国旗の幕がさーっと降りてきて、それをバックに踊るというシーンで、青、白ときて赤の手前で引っかかってしまい、トリコロールにならないというものがあった。こういう時、演者起因のものだと「珍しいものが観られたな」と思うが、スタッフ起因のものだと「ミスだな」となるのが気の毒である。

終演後、近くのCafé de Voilaで焼きりんごのパンケーキを食べた。ふわふわのパンケーキにたっぷりのクリームが載っていて、クレミアソフトが添えられている。とてもおいしかったのだが、結構ボリュームがあって、後半ちょっと苦しかった。寄る年波には勝てぬ。

Café de Voilaの焼きりんごのパンケーキ

ちなみにここは元タカラジェンヌの汐美真帆さんがいらっしゃるお店だ。髪をオールバックにして、コックコートに腕まくりでキビキビと働く姿が格好良くて、話しかけられたときにドギマギしてしまった。

その後、劇場に戻って「宝塚歌劇の殿堂」へ。ここでは過去のスターのゆかりの品などを観ることができる。先日亡くなった扇千景さんの紹介文に「2023年3月死去。」と書かれていて、「日々こういう更新をしているんだな」と思った。

公演中の組の前回と前々回の公演の衣装と小道具が展示されているコーナーもあり、至近距離から細部のこだわりを見られて面白かった。

『ボニー&クライド』の衣装

その後、宝塚ホテルにチェックイン。ひと休みして宝塚の街へ。夕飯は宝塚いろはのお好み焼きにした。

海の幸ミックス

海の幸がたくさん載ったものを注文したが、生地の部分もとてもおいしかった。そして、このあたりで気付いたのだが、昨日から小麦粉と卵ばかり食べている。

3日目 手塚治虫記念館とサンドウィッチ

朝起きると、窓の外に宝塚大劇場。宝塚ホテルにはオーシャンビュールームならぬ、シアタービュールームがある。

宝塚ホテルの窓からのぞく大劇場

チェックアウトしてまず向かったのは、サンドウィッチルマン。タカラジェンヌOGがここのたまごサンドがおいしいというのをよく聞くので、一度食べてみたかったのだ。また小麦粉と卵だが、これは外せないのだ。

たからづか牛乳でイートイン

サンドウィッチルマンのお隣にはたからづか牛乳のお店があり、ここではルマンのサンドウィッチも持ち込みOKとのことだったので、カフェオレとざらめヨーグルトを頼んでこちらで食べさせてもらう。ちなみにざらめヨーグルトは300gのパックで、本来持ち帰り用だったかもしれない。お腹いっぱいになったが、たまごサンドもヨーグルトとカフェオレもおいしかった。

この日は、歌劇の休演日が水曜日から月曜日に変わってから初めての月曜日だった。劇場近くのお店は休演日に合わせてお休みにしているところが多いので、Webサイトに水曜定休と書いているところはお休みだろうと思って行動していたのだが、手塚治虫記念館の前を通りかかったら開いていて驚いた。(今確認したところ、5/8からは月曜定休のようだ)これはラッキーと思い入ってみた。

手塚治虫記念館

館内では「リボンの騎士」の特別展示や、手書きのメモの展示などがあり、動画を観られるコーナーではマニアックなものから有名なものまで大量のアニメ作品が観られた。私の好きな『ミクロイドS』のオープニングテーマの場面が観られて嬉しかった。あと、アニメ工房という自分で描いた絵を動かせるコーナーがあった。最初に「5枚コースと2枚コースのどちらにしますか?」と尋ねられて、5枚描く自信が無かったので2枚コースを選択したのだが、2枚だと2コマの繰り返しで表せるテーマを探すのが難しい。少し悩んだ末にこんな感じになった。

アニメ工房

なかなか可愛らしくできたのではないか。手前の手の袖を描き忘れているが。

その後、清荒神駅の方まで歩いて、キキルアックというカフェへ。行ってみたら音楽ホールの建物に入っていて、少し迷った。ここのサンドウィッチは名店の生瀬ヒュッテのパンを使っているということで興味があったのだ。

キキルアックのサンドウィッチ

これが感動的においしかった。パンの美味しさを説明する語彙を持っていないのだが、もたれ気味の胃腸を忘れるほど美味しかった。バゲットの食感がサンドウィッチにするのにすごく合っていて、滋味深い味もいい。また今度宝塚に行ったらぜひ行きたいと思った。

宝塚駅

ホテルに預けた荷物を取って、宝塚の街にお別れ。楽しい旅だった。次はもう少し食事の計画を立てようと誓った。

貼りきれなかった写真はこちらのアルバムで。

大阪・宝塚旅行


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